童謡伝道マガジン「ふんふん」H・U・N企画

ダークおじさんと童謡の世界

2020.1.1ダークおじさん

「♪パプリカ」で子どもたちとつながろう

ちょっと気になる 話題の曲
 今、2020東京オリンピック応援ソング「パプリカ」が話題になっています 。作詞作曲は米津玄師さん。若い人にも人気のミュージシャンで、振りが付いて歌いながら踊れる優れものです。
 昨年の夏、保育園に通う4歳孫を連れて、地元商店街へ出かけたとき、「パプリカ」が流れると誰はばかることなく、その場で歌いながら踊りだしたのです。大きな声で最後まで歌い、思わずケータイカメラを出して写真を撮りました。
 こんな小さな子が魅了される曲が気になって、早速楽譜を買って歌ってみたのです。
 耳慣れると、保育園や幼稚園、小学校などでも運動会のBGMとして流れていたり、テレビなどの歌番組でも放送されているので気になり始めました。
高齢者の方々から「歌われへーん!」
 私は、地域の小学校「生涯学習ルーム」のインストラクターとして、高齢者の方々と月1回、童謡・唱歌、懐かしい歌などを歌っていますが、10月から「パプリカ」を取り上げてみたのです。はじめは「歌われへーん!」と抵抗されました。確かに弱起(アウフタクト)の曲でアップビートの曲。途中で転調したりして耳慣れないと取っつきにくい曲です。昭和15年生まれのピアノの大北先生もなかなか思うように弾けませんでした。
 しかし、フレーズごとに解説しながら歌い込むと、徐々にリズムにも慣れ、ピアノに合わせて歌えるようになってきたのです。

歌で子どもたちとの交流が楽しみ
 隔年に一度の「生涯学習ルームフェスティバル」が、2020年オリンピックの開催年の3月1日に区民センターで予定されていて、私たちのグループも出演の申込みをしました。曲目は「うれしいひなまつり」「手のひらに太陽」と、「パプリカ」の3曲です。
 今回初めて、小学生たちにも一緒に歌おうと学校を通じて募集したところ、2年生~4年生の男女18名の児童が手を挙げてくれました。12月から彼らを交えて高齢者の方々と練習を開始しました。
 子どもたちが歌を通じて、私たち高齢者とどのように交流し、歌でのつながりがどう発展していくのか、今から楽しみでワクワクしているのです。

文/ダークおじさん 筒井幹夫(65)
学生時代は、グリークラブ(男声合唱団)に所属。卒業後、青少年育成専門団体に携わり、学校キャンプ、ファミリーキャンプを担当する。ここで、歌が大きな力になることを体験する。
現在、ふんふんさろんシニアスタッフ。大阪童謡くらぶ会員、歌声喫茶ピープルズリーダー。