童謡伝道マガジン「ふんふん」H・U・N企画

ダークおじさんと童謡の世界

2022.2.3ダークおじさん

ちょっと気になる美里さんの童謡と唱歌


新型コロナウイルスでマスクを外せない日常が長く続いて、やっと昨年の秋ごろから少しは落ち着くかと思った途端、今度は「オミクロン」という変異株が猛威を振るって、今もどんどん感染者が増え、今まで経験したことがない動きに私たちは右往左往しています。

そんなコロナ禍の中で、朝のFMラジオから聞き覚えのある声で童謡や唱歌が聴こえてきました。いつもは外国のポップスが評判のFM-COCOROから「椰子の実」「故郷」などが流れてきたので驚きました。歌っていたのは渡辺美里さん。「My Revolution(マイ・レヴォリューション)」などがヒットした人気のソロシンガーです。

ネットで調べると美里さんは「歌い慣れ親しんできた童謡や唱歌を今の子ども達にも伝えていきたい」と作った『うたの木seasons春・夏・秋・冬』のCDを出して、各地の大きなライブ会場でも披露したそうです。

早春賦、茶摘み、夏は来ぬ、我は海の子、紅葉、旅愁、たきび、ペチカ、冬の星座など、「四季折々の童謡・唱歌は自分のファン以外にも、こんな時代だからこそ届けたい色褪せない楽曲群」と解説文にありました。
アレンジも新鮮で、このような童謡もあっていいのだと、心躍りました。今の時代に合わせて少しアップテンポで歌ってみようかと思いました。

年末恒例の紅白歌合戦を、はじめは興味を示して何とか見ていましたが、途中から激しいリズムとダンス、バックの映像についていけなくなり、スイッチを切ってしまいました。
今のデジタルの時代に合わせて制作すると、あのような内容になったかもしれませんが、出場した歌手の中にも疑問を呈する人もいるかも?コロナ禍で音楽シーンもどんどん変わっていきます。
このような時代だからこそ、「渡辺美里さんが歌う童謡」こんなテレビ放送があってもいいかもしれませんね。

文/ダークおじさん 筒井幹夫(65)
学生時代は、グリークラブ(男声合唱団)に所属。卒業後、青少年育成専門団体に携わり、学校キャンプ、ファミリーキャンプを担当する。ここで、歌が大きな力になることを体験する。
現在、ふんふんさろんシニアスタッフ。大阪童謡くらぶ会員、歌声喫茶ピープルズリーダー。