童謡伝道マガジン「ふんふん」H・U・N企画

とんぼの眼鏡

2019.11.2新着とんぼの眼鏡

数字のマジックにご用心!

知っているようで知らなくて、勝手に思い込んで信じていた…そんな経験、ありませんか?
たとえば、世の中でよく見る「○○ランキング」。「へえ~、そうなんだ」と軽く受け流したり、「そうだったんだ」と真剣に受け止めたり。数字で見せられることで、変に説得力を感じてしまう…なんてこと、ありませんか?

司会をさせていただいている異業種交流会「未来会」で、学校法人谷岡学園 大阪商業大学学長の谷岡一郎先生にご講演いただきました。テーマは、先生のご著書の内容でもある「ランキングのカラクリ~あなたはこうして『思い込まされる』」。
数字のマジックを知らずにいると、ついついそのまま信じてしまうことになりがちですが、それは実はとてもこわいこと。その数字の背景に何があるのか、ランキングを作成した側の意図は何かを考えないと、言葉は悪いですが「簡単にだまされる」ことにもなりかねません。
説得力を持たすためには、母数をどこにおくのか、どんなグラフで見せるのかも重要です。見せ方ひとつで、それが正しいと思い込ませることもできるのです。間違い探しをしたいわけではありませんが、「なぜ、この数字が?」「なぜこの表が使われる?」と問いかけていくと、見えてくるものがあるのです。
谷岡先生の言葉をお借りすると「いいかげんなランキングに騙されて、自分の生活の質を落とすようなことだけは避けたい」もの。なるほどなあ…。

振り返ってみると、私は結構簡単に思い込まされているかも…?
コミュニケーションのセミナーで、「素直で柔軟な心が大事」とお伝えしていますが、それは何でも鵜呑みにすることではなく、疑問を持ち検証する姿勢も含めての柔軟性でありたいと思います。しっかり、自分に言い聞かせておこうと思います。

と言いながら、ついつい気になる「○○ランキング」。楽しむ分には害はなし。
あなたも、振り回されないように!

文/坪内美樹
兵庫県生まれ。神戸大学教育学部卒業後、大阪書籍株式会社に入社。
単行本の企画・編集および小・中学生用の道徳副読本の編集に携わる。

独立後、フリーのトーキング・プランナーとして書籍や社内報の企画・編集、 NHK「くらしの経済」「ちょっといい旅」等のTV番組リポーター、 ABC「探偵!ナイトスクープ」「クイズ仕事人」等のTV番組制作ブレーンを務める。
現在は、コミュニケーションをテーマとし、講師・司会・コーディネーターなどで活動中。

自身の出身地・兵庫県豊岡市日高町の「兵庫ひだか名誉大使」を務める。
独立行政法人文化財研究所外部評価委員(平成12年度~17年度)

◆坪内美樹のGood Luckブログ
http://ameblo.jp/ukiukiwakuwaku-smile/

◆「ミラサポ」サイトインタビュー記事
https://www.mirasapo.jp/features/profit/instructor/handbook_02.html