童謡伝道マガジン「ふんふん」H・U・N企画

とんぼの眼鏡

2020.8.1新着とんぼの眼鏡

笑顔の夏に

 梅雨も明け、子どもたちにとっては待ってましたの夏休み。宿題はあるものの、遊ぶ時間もたっぷり。小学生も高学年になると、塾やスポーツクラブで忙しくなる場合もありますが、それでも夏休みは特別な時間。

 ところが、今年は新型コロナの影響で、夏休みもかなり短縮される様子。わかってはいるものの…休んだのは「仕方なく」であって、「自由意志」ではありません。たくさんの制約の中での休みと、楽しみにしていた夏休みを引き換えにされても、辛いものがありますよね。
 夏休みが短縮となると、気になるのは宿題。どうしても間に合わなくて、始業式の日に、半泣きで交通安全ポスターの色ぬりをしていた小学生の頃の私。ちょっと苦い思い出。
「無かったらいいのにと思う夏休みの宿題 ツートップ」は、ポスターなどの図画工作と読書感想文。どうして、本を読むだけではダメなのか、感想を書かねばならないのか、いつも疑問に思っていました。感想を述べることはできるのに、文章にするとなった途端に苦痛になるのです。で、ついついあらすじを書いて怒られる…。これまた苦い経験。

 そんな私が、今は文章を書いているのですから、人生は不思議。
 勢いで、『ハッピーボイス健康法?声から広がるコミュニケーション』(あいり出版)という本まで出してしまいました(笑)。
 文章を書くのが嫌いではなかったものの、上手く書こうとするほどに変になり、悩ましいばかり。いっそ開き直って、話すように書いてみようと思ったあたりから、言葉が出てくるようになりました。
 小学生の頃の自分に会えるなら、「もっと力を抜いて。上手くできなくても楽しめばいい」と伝えたい。
 あれ、ひょっとしたら、今から20年、30年たった時の私も、今の私に同じ言葉をかけるかも…。そう思うと、なんだかおかしい。

 前向きにがんばりつつもがんばり過ぎす。コロナに負けず、でも無用に闘わず。暑さを楽しみながら、心に残る夏を!

文/坪内美樹
兵庫県生まれ。神戸大学教育学部卒業後、大阪書籍株式会社に入社。
単行本の企画・編集および小・中学生用の道徳副読本の編集に携わる。

独立後、フリーのトーキング・プランナーとして書籍や社内報の企画・編集、 NHK「くらしの経済」「ちょっといい旅」等のTV番組リポーター、 ABC「探偵!ナイトスクープ」「クイズ仕事人」等のTV番組制作ブレーンを務める。
現在は、コミュニケーションをテーマとし、講師・司会・コーディネーターなどで活動中。

著書『ハッピーボイス健康法~声から広がるコミュニケーション』(あいり出版)
自身の出身地・兵庫県豊岡市日高町の「兵庫ひだか名誉大使」を務める。
独立行政法人文化財研究所外部評価委員(平成12年度~17年度)

◆坪内美樹のGood Luckブログ
http://ameblo.jp/ukiukiwakuwaku-smile/

◆「ミラサポ」サイトインタビュー記事
https://www.mirasapo.jp/features/profit/instructor/handbook_02.html