童謡伝道マガジン「ふんふん」H・U・N企画

「スキー」

2016.01.28新着今月の童謡

「スキー」

スキー
時雨音羽 平井康三郎
山は白銀(しろがね) 朝日を浴びて
すべるスキーの風切る速さ
飛ぶは粉雪(こゆき)か まいたつ霧か
お お お この身もかけるよ かける

真一文字に 身をおどらせて
さっと飛び越す飛鳥(ひちょう)の翼
ぐんとせまるは ふもとか 谷か
お お お たのしや 手練(しゅれん)の飛躍

風をつんざき 左へ 右へ
飛べば おどれば 流れる斜面
空はみどりよ 大地は白よ
お お お あの丘われらを招く

スキー
「スキー」というのは、ノルウェー語で「薄板」の意味。明治44年(1911年)、新潟県金谷山で日本陸軍視察のために来日したオーストリア(当時のハンガリー)のレルヒ少佐が、雪上移動の技術であり又スポーツである本格的なスキーを教えたのが日本のスキーの始まりとされている。この教習は一般の人も参加が許されたため、スキーは広まり人気のスポーツとなった。作詞の時雨音羽(しぐれおとは)は明治31年北海道・利尻島の港町に生まれた正に雪国出身だけにスキーの軽快さ、滑る喜びをうまく表現している。作曲の平井康三郎は南国高知県伊野町出身、ヨナ抜きの長音階で作り、これは戦時中の暗い時代でも心が晴れる歌だった。軽快で明るく、躍動感にあふれ「さっと飛び越す」「ぐんとせまる」というように、スキーを体験した事のない人でも、軽快感にあふれ、雪の上を滑っているような気持ちにさせられる。詩と音楽とがうまく組み合った名作といえる。
日本童謡協会会員 もり・けん
今月の童謡を皆さんで歌ってください。園、学校、グループでの歌唱、演奏の様子を映像で送っていただけますでしょうか。

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