童謡伝道マガジン「ふんふん」H・U・N企画

今月の童謡

2020.7.1新着今月の童謡

野ばら

野ばら
作詞:ゲーテ 日本語訳詞 近藤朔風
作曲:ヴェルナー、シューベルト、ほか
一 童(わらべ)はみたり 野なかの薔薇(ばら)
清らに咲ける その色愛(め)でつ
飽かずながむ 紅(くれない)におう
野なかの薔薇

二 手折(たお)りて往(ゆ)かん 野なかの薔薇
手折らば手折れ 思出ぐさに
君を刺さん 紅におう
野なかの薔薇

三 童は折りぬ 野なかの薔薇
折られてあわれ 清らの色香(いろか)
永久(とわ)にあせぬ 紅におう
野なかの薔薇

野ばら
 『野ばら』の詩は、ゲーテが、1771年シュトラースブルグ(ストラスブール)に滞在していた時に書かれたもので、Friederike Brionという女性に恋をし、その女性に贈られたものだそうです。詩は1799年に出版されました。
 “Sah ein Knab' ein Röslein stehn”「男の子が野に咲く薔薇を見つけました」といったメタファーを用いた文で始まります。
この詩は傑作と評価されており、シューベルト、ヴェルナーのほかにも、ベートーヴェン、シューマンなど、多くの作曲家によって曲がつけられています。
日本では、特に、シューベルトとヴェルナーの作品に、近藤朔風が訳詞したものが、音楽教科書を通して広く人々に知られています。

* メタファー 隠喩(いんゆ)、暗喩(あんゆ)ともいい、伝統的には修辞技法のひとつとされ、比喩の一種でありながら、比喩であることを明示する形式ではないものを指す。白い肌を「雪の肌」というなど。

  今月の童謡を皆さんで歌ってください。園、学校、グループでの歌唱、演奏の様子を映像で送っていただけますでしょうか

【あて先】H・U・N企画
〒530-0037大阪市北区松ヶ枝町6-12西栄ビル2F
(株)カード&メディア内
TEL:06-6352-8005 FAX:06-6353-1393

CopyrightHunkikaku2015
掲載記事の無断転載を禁じます。
掲載しました作品の著作権は、「H・U・N(フン)企画」に属します。
文中の商標等は各社に属します。