童謡伝道マガジン「ふんふん」H・U・N企画

今月の童謡

2017.09.01新着今月の童謡
案山子
作詞:武笠三 作曲:不詳
一、山田の中の一本足のかかし
  天気のよいのに簑笠(みのかさ)着けて
  朝から晩までただ立ちどおし
  歩けないのか山田の案山子

二、山田の中の一本足の案山子
  弓矢で威(おど)して力(りき)んで居(お)れど
  山では烏(からす)がかあかと笑う
  耳が無いのか山田の案山子

案山子
作詞者とされる武笠三(むかさ さん)は、明治4年に浦和県三室宮本(現埼玉県さいたま市緑区宮本)の氷川女體神社の神官の家に生まれ、東京帝国大学(現東京大学)を卒業後埼玉第一中学(現浦和高校)で教鞭をとり、明治41年から文部省国定教科書の編纂を担当、唱歌を作詞したと2006年「さいたま広報誌」に紹介されましたが、真偽のほどは分からないようです。国定教科書の編纂担当者の名に武笠三という名が見受けられないなど100年以上も前の話で真実が分からなく、作曲者も不詳です。
 この歌は障害者の理解に欠けると言われ唱歌としてふさわしくないという意見も出ました。作者の生きた時代背景や環境から考えて素直に田んぼの案山子を見て、いたずらな男の子の思いととれます。これを差別だとか配慮に欠けるという感覚に差別の根源があるように思えるのは私だけでしょうか? その時代に一世を風靡してたくさんの小学生に教え謳われた事実は隠せません。私も父母や祖父母から教えてもらって口ずさんでいた大好きな歌でした。
今月の童謡を皆さんで歌ってください。園、学校、グループでの歌唱、演奏の様子を映像で送っていただけますでしょうか。

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