童謡伝道マガジン「ふんふん」H・U・N企画

5月の童謡「背くらべ」

2015.5.1新着今月の童謡

5月の童謡「背くらべ」

「背くらべ」
作詞:海野 厚 作曲:中山 晋平
1.柱のきずは一昨年(おととし)の
五月五日の背(せい)比べ
粽(ちまき)食べ食べ兄さんが
計ってくれた背の丈(たけ)
昨日比べりゃ何のこと
やっと羽織(はおり)の紐(ひも)のたけ

2.柱にもたれりゃすぐ見える
遠いお山も背比べ
雲の上まで顔出して
てんでに背伸びしていても
雪の帽子をぬいでさえ
一はやっぱり富士の山

「背くらべ」
作詞の海野が大学時代、東京から2年ぶりに故郷の静岡に帰った時に、17歳年下の弟の背丈を計った。その時の弟の視点で書いた。背の丈を柱に傷をつけて記録していた一昨年のものと比べると、羽織の紐の丈くらい伸びたと。兄弟が男子として健やかな成長を喜び合い、故郷の富士山も登場させている。作曲の中山はゆったりとしたリズムで優しくまとめた。5月5日子供の日(1948年制定)は、端午の節句で、もともと男子の健やかな成長を願う日であるが、子供の日とされた。かたや3月3日桃の節句が、女子の健康と成長を祈る日として存在するのは不公平では? と思うのは私fだけだろうか。児童文学雑誌「赤い鳥」(1918年)より先に発行された雑誌「少女号」1919年に詩が、1923年に曲がついた童謡萌芽時代の名作である。
日本童謡協会会員 もり・けん

今月の童謡を皆さんで歌ってください。園、学校、グループでの歌唱、演奏の様子を映像で送っていただけますでしょうか。

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