童謡伝道マガジン「ふんふん」H・U・N企画

今月の童謡

2018.6.11新着今月の童謡

雨降りお月さん

雨降りお月さん
野口雨情 中山晋平
1番 雨降りお月さん

 雨降りお月さん 雲の蔭
 お嫁にゆくときゃ 誰とゆく
 ひとりで傘(からかさ) さしてゆく
 傘(からかさ)ないときゃ 誰とゆく
 シャラシャラ シャンシャン 鈴付けた
 お馬にゆられて 濡れてゆく

2番 雲の蔭

 いそがにゃお馬よ 夜が明けよ
 手綱(たづな)の下から
 ちょいと見たりゃ
 お袖でお顔を 隠してる
 お袖は濡れても 干しゃ乾く
 雨降りお月さん 雲の蔭
 お馬にゆられて 濡れてゆく

雨降りお月さん
「赤い鳥」を中心として起こった童謡運動のさなか生まれた名曲です。
 この「雨降りお月」という童謡は、もともと二つの歌でした。
 野口雨情の詩「雨降りお月」に、曲をつけるときに作曲者中山晋平の勧めで題名を「雨降りお月さん」として「コドモノクニ」1925(大正14)年正月増刊号に発表すると好評で、レコード化の話がでました。
 雨情は、一番と同じ文字数で「雲の蔭」という詩を書き、それを二番としました。その二番には、晋平が少し違った曲をつけて同年3月号で発表され、レコードとなりました。その曲の名は、元々、雨情がつけていた「雨降りお月」としました。
 ですから、一番の詩は「雨降りお月さん」、二番の詩は「雲の蔭」、一番二番通して歌うと「雨降りお月」となるのが正しいわけですが、93年も前のことですから、このお話はややこしくて、正確に伝わっていないようです。

今月の童謡を皆さんで歌ってください。園、学校、グループでの歌唱、演奏の様子を映像で送っていただけますでしょうか

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